日々の雑記

デザイナー。ざっくばらんに書きまする。https://linktr.ee/m.minako

ゴーストハントが好き過ぎて

f:id:nikoniko_kazoku:20210814235207j:plain

小説


子供の頃好きだった漫画は何だっただろうか。

私はリボンっこで赤ずきんチャチャがめちゃくちゃ好きだった。

姉妹で漫画雑誌を買い、私はリボンで姉はなかよしだった。

二人で漫画を交換しながら楽しんでいた。

そして姉が購入していた漫画の中に「ゴーストハント」というホラーの漫画があった。

当時は中学生で「赤ずきんチャチャ」なんてほんわか系を読んでいたピヨピヨには、もうめちゃくちゃ怖くて、お化けの出てくるシーンなんて開いてしまった日には夜も寝れないほどだった。でもこの漫画が憎い。とてつもなく顔の良くて頭がめちゃくちゃ良いのに性格が最悪な『ナル』という男の子が登場する。ポーカーフェイスの癖にさりげなく主人公の『麻衣』を守ったりして、その度に「きゃーー!!」なんて、乙女心を鷲掴みにされた。お化けが怖くて怖くて仕方がないのに、ナルと麻衣の先行きが気になってついつい読んでしまうのだ。よくある少女漫画みたいに、かっこいいけど性格の悪い男の子が女主人公の心根の優しさに触れてデレる、、、みたいな甘い展開を期待して、怖いのを我慢して我慢して読んでいたのに、結局ナルは最後までデレず!!登場するお化けが怖すぎて、夜中に部屋に出たどうしようなどと本気で心配して、ぼーさんの『対魔法』まで暗記してまで頑張って漫画読んだのに、なんて仕打ち。まじでもう、オンキリキリバザラウンハッタ!!!

で、高校の頃には漫画に原作があることに気づいたのだが当時は小説が絶版になっており、小説を読むことが叶わず。本屋にも問い合わせをして調べてもらったがやっぱり絶版で、当時はヤフオクとかも無く、田舎の小娘には入手する手段もなくすっかり忘れて大人になってしまった。そう、私は大人になってしまったのだった。

しかし、最近、見つけてしまった。復刻版の文庫本!!そもそも、漫画読んでいる時に気づかなかったが原作は、大好きな『十二国記』の作者と同じ、『小野不由美』さんが書かれていたとは!まじか。まじなのか。大人になってやっと気づくことって多いな。

7巻一気に買って一気に読んでしまった。

いやぁぁぁぁ、まじでなんなの

まじでなんなの

なんなの。。。。

ナルがカッコ良過ぎる。

特に4巻の327ページがやばい。なんなの、麻衣のことちゃんと守ってんじゃん。好き、、って妄想が膨らむのだが、結局7巻まで読み進めると、ナルと麻衣がちゃんと絡む?のって4巻くらいなんだよね。10代のピュアな妄想は破れたり。。でもほんとこの小説ってホラーとか恋愛っていうより推理小説として面白かったり、登場人物のキャラの書き分けが素晴らしかったり、言葉の掛け合いとか、ほんとに楽しい。さすが『十二国記』の先生。ナルはやっぱり最後まであの性格を貫き通していて、やっぱりこのキャラは崩れたらダメだよねーっと大人になった私が叫ぶ。少女の期待を裏切られたのだが、今思うとナルの性格を考えたらデレる訳ないよね!!!というか、原作を読むと、そもそもナルと舞衣の恋愛を軸に描いた小説ではなかったという事実に打ちのめされる。それに番外編の「悪夢の棲む家」読むと、やっぱり麻衣はユージーン一筋でそもそもナルとの恋愛すら始まっていなかったという、、。でも妄想は自由だからナルと麻衣は私の中で永遠のカップルなのだ、これは譲れない。

こうやって、子供の頃の作品の原作を読んで理解を深めたり、いろいろ原作の作者の別の作品を読めたり、あぁ、本当に大人になって良かったなぁと思うのだ。

#ゴーストハント

#小野不由美

#好きな漫画

#好きな小説